こんにちは！
アンチエイジングアドバイザーのKatsu(@adviserkatsu)です。
今日は、健康やアンチエイジングを語る上で絶対に欠かせない、でも、意外とその本当のすごさが見過ごされがちな栄養素、「タンパク質」についてお話ししたいと思います。 「タンパク質」あるいは「プロテイン」と聞くと、どんなイメージが湧きますか？ 多くの方が、スポーツジムでたくましい体を鍛え上げる人たちが、シェイカーでシャカシャカと飲んでいる姿を思い浮かべるかもしれませんね。
「タンパク質って、筋肉をつけたい人が摂るものでしょ？」
そのように、タンパク質を「筋肉のための特別な栄養素」だと考えている方は、実はとても多いんです。 でも、もしタンパク質が、私たちの肌のハリや髪のツヤ、病気に負けない免疫力、そして日々の気力まで、あらゆる「若々しさ」を支える土台なのだとしたら…？
今回は、そんな「実は縁の下の力持ち」であるタンパク質の、知られざる重要な役割と、私たち40代以上が意識して摂るべき理由について、詳しく見ていきましょう。
あなたの体は、毎日「タンパク質」で生まれ変わっている
まず、タンパク質の最も重要な役割からお話しします。 これをものすごくざっくりいうと、タンパク質は**私たちの体という「家」を、毎日修理し、新しく建て替え続けてくれる、働き者の「メンテナンス・クルー」**なんです。
私たちの体は、決して完成したら終わり、ではありません。 皮膚も、内臓も、血液も、常に古いものが分解され、新しいものへと作り替えられています。この絶え間ない新陳代を繰り返すことで、私たちの生命は維持されているのです。
そして、この新しい体を作るための「材料」となるのが、食事から摂ったタンパク質が分解されてできる「アミノ酸」なのです。
驚くべきことに、私たちの体の約20%はタンパク質でできています。 つまり、あなたの体という家の、実に5分の1が、このメンテナンス・クルーによって日々維持されている、ということになります。
さらに重要なのは、この材料であるアミノ酸は、体内に貯蔵しておくことができません。 使われなかった分は排出されてしまうため、毎日、食事から新しい材料を補給してあげる必要があるのです。
「メンテナンス・クルー」の、知られざる3つの重要な仕事
このタンパク質というメンテナンス・クルーは、単に体の材料になるだけではありません。 彼らは、私たちの体の中で、他にも様々な重要な仕事をこなしてくれています。
仕事1：筋肉や臓器、肌や髪の「構造材」になる これは、彼らの最も有名で分かりやすい仕事ですね。 筋肉や内臓、皮膚といった、体の基本的な構造を作るための、メインの材料となります。
仕事2：体の機能を動かす「酵素」や「ホルモン」になる 体内の化学反応を進める「酵素」や、体の調子を整える「ホルモン」も、タンパク質から作られています。 彼らがいなければ、私たちの体の代謝は完全にストップしてしまい、生命活動を維持することさえできなくなってしまいます。
仕事3：重要な物質を運ぶ「輸送トラック」や「警備員」になる さらに、全身に酸素を運ぶ血液中の「ヘモグロビン」や、病原体と戦う「免疫物質」なども、タンパク質がその一部を担っています。 まさに、体の隅々で重要な物資を運んだり、警備をしたりと、八面六臂の活躍をしているのです。
もし、この「クルー」が不足してしまったら…？
では、もし日々の食事から摂るタンパク質の量が不足し、このメンテナンス・クルーが人手不足になってしまったら、私たちの体はどうなるのでしょうか？
まず、体力や筋力の低下を感じるようになります。 そして、免疫物質を十分に作れなくなるため、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなるなど、病気にかかりやすくなります。 さらに、思考力や集中力の低下を招くこともあります。 乳幼児や成長期の子どもにとっては、成長障害を引き起こす原因にもなりかねません。
「最近、なんだか疲れやすい」「気力が湧かない」と感じているなら、それはもしかしたら、このメンテナンス・クルーの人手不足が原因かもしれません。
タンパク質と賢く付き合うための「食べ方のコツ」
では、この重要なタンパク質を、どうすれば効率よく体に届けてあげられるのでしょうか。
コツ1：良質なタンパク質を選ぶ タンパク質は、肉や魚介類、卵、牛乳・乳製品、大豆製品などに多く含まれています。 特に、脂質が少なく、体内で効率よく利用される「アミノ酸スコア」の高い「良質たんぱく質」を選ぶのがおすすめです。
コツ2：最高のパートナー「ビタミンB群」と一緒に摂る これが非常に重要なポイントです。 せっかく摂ったタンパク質も、ビタミンB6やB12といったビタミンB群がなければ、うまく分解・合成されず、体内で効率よく利用することができません。 まさに、優秀なメンテナンス・クルーも、彼らをまとめる「現場監督（ビタミンB群）」がいなければ、うまく仕事ができない、というわけです。 肉や魚と一緒に、ビタミンB群が豊富な野菜や玄米などを食べ合わせることで、タンパク質の利用効率はぐっと高まります。
コツ3：「摂りすぎ」にも少しだけ注意 タンパク質は、炭水化物や脂質ほど「摂りすぎ」のリスクは高くありません。 しかし、腎臓に持病がある方などは、過剰な摂取が悪影響を及ぼす可能性も報告されています。何事も「ほどほど」を心がけ、バランスの良い食事の中で適切な量を摂ることが大切です。
というわけで
今回は、タンパク質の本当の役割と、その重要性についてお話ししました。 タンパク質は、決して一部のアスリートだけのものではありません。 私たちの肌、髪、内臓、血液、そして免疫力や気力まで、若々しく健康な体を維持するための、あらゆる部分に関わる「必須の栄養素」なのです。
「筋肉をつけたいから」ではなく、「今日の体のメンテナンスのために」。 そんな新しい視点で、日々の食事にタンパク質を意識して取り入れてみてください。 肉や魚、卵、豆腐など、様々な食品からバランスよくタンパク質を摂ることが、10年後、20年後のあなたの体を、健やかで美しい状態に保つための、最高の投資になるはずです。
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