こんにちは！
アンチエイジングアドバイザーのKatsu(@instagram.com/adviserkatsu/)です。
ベッドに入っても、なかなか寝付けない…。 夜中に何度も目が覚めてしまう…。 朝、目覚ましが鳴るよりずっと早くに目が覚めて、そこから眠れない…。 そして、たっぷり寝たはずなのに、全く疲れが取れていない…。
そんな、つらい「不眠」の悩みを抱えてはいませんか？ 特に、心身の変化やストレスが多くなる私たち40代にとって、睡眠の質の低下は、日中のパフォーマンスを著しく下げ、心身の健康を蝕む、非常に深刻な問題です。 「眠らなければ」と焦れば焦るほど、頭は冴えてしまい、羊を数える手もむなしく、時間だけが過ぎていく…。本当に辛いですよね。
睡眠薬に頼るのも一つの手ですが、「できれば自然に眠れるようになりたい」と願う方も多いはずです。 実は、その鍵は、私たちの体の中に備わっている「体内時計」のリズムを、食事の力も借りて、優しく整えてあげることにあります。 今回は、そんな不眠の根本原因と、「眠れる体」を取り戻すための、新しいアプローチについて詳しく見ていきましょう。
睡眠は「スイッチOFF」ではなく「穏やかな着陸」である
まず、睡眠に対する考え方を、少しだけ変えてみましょう。 私たちは、睡眠を「脳の電源スイッチをOFFにする」ような、単純な行為だと考えがちです。 しかし、実際の体の中では、もっと複雑で、デリケートなプロセスが働いています。
ものすごくざっくりいうと、私たちの体が眠りにつくプロセスは、**巨大な旅客機が、一日のフライトを終えて、滑走路に「穏やかに着陸する」**ようなものなのです。 乱暴に着陸しようとすれば、乗客（脳や体）は衝撃で休まりません。 スムーズで安全な着陸のためには、「管制塔からの正確な指示」と、「整備された滑走路」、そして「優秀な整備士による機体メンテナンス」が不可欠です。
「最高の着陸」を準備するための、生活習慣と栄養戦略
では、この「穏やかな着陸」を、毎晩成功させるためには、どうすれば良いのでしょうか。
1. 管制塔からの正確な指示（光で体内時計をリセット） 私たちの体内時計をコントロールする、最も強力な管制塔からの指示は「光」です。 朝起きたら、まずカーテンを開けて、太陽の光を浴びましょう。 これが、「今は活動の時間ですよ」という、最も重要な一日の始まりの合図となります。 この朝の光の刺激から約14～16時間後に、自然な眠りを誘うホルモン「メラトニン」が分泌されるように、私たちの体はセットされています。 逆に、夜に強い光（特にスマホやPCのブルーライト）を浴びることは、管制塔を混乱させ、着陸態勢を妨げる最大の原因となります。
2. 整備された滑走路（生活リズムと環境） 毎日、決まった時間に起きること。これが、体内時計という滑走路を、常にクリアな状態に保つための基本です。 また、騒音や光といった、着陸を妨げる障害物を、寝室から取り除くことも大切ですね。 そして、寝る前のアルコールやカフェイン類は、滑走路のど真ん中に置かれた障害物のようなもの。深い着陸（睡眠）を妨げ、浅い眠りの原因となるため、控えましょう。
3. 優秀な整備士による機体メンテナンス（睡眠を助ける栄養素） ここからが、食事によるアプローチです。機体（体）のメンテナンスを助け、スムーズな着陸をサポートしてくれる、優秀な栄養素たちをご紹介します。
- 体内時計の調整役「ビタミンB12」 ビタミンB12は、体内時計の調整に役立つと言われています。時差ボケの解消などにも使われることがある、まさに「時を司る」ビタミンです。チーズなどに豊富です。
- 心と体をリラックスさせる「マグネシウム」 「リラックスミネラル」とも呼ばれるマグネシウムは、神経の興奮を鎮め、筋肉の緊張をほぐす働きがあります。着陸前の、穏やかな減速を助けてくれます。ほうれん草などに多く含まれます。
- スムーズな着陸を促す「グリシン」「オルニチン」 エビなどに含まれるアミノ酸**「グリシン」や、しめじなどに含まれる「オルニチン」**は、深い眠りを助ける働きが期待されています。
- ストレスに対抗する「ビタミンC」「カルシウム」 ストレスは、安眠の大敵です。ストレスによって消耗されるビタミンCをいちごなどで補給したり、神経の働きに関わるカルシウムをチーズなどから摂ることも、心の安定に繋がります。
というわけで
今回は、多くの40代を悩ませる「不眠」について、それを「穏やかな着陸」と捉え、生活習慣と食事で、その準備を整えるというアプローチをご紹介しました。 寝付けない夜に、「眠らなければ」と焦って戦うのを、今日からやめてみませんか？ その代わりに、朝の光を浴び、日中は適度に体を動かし、そして夜は、睡眠をサポートしてくれる栄養素を食事から摂る。 そうやって、一日をかけて、丁寧に「滑走路」を準備してあげること。 その穏やかな心構えこそが、あなたを自然で心地よい眠りの世界へと、優しく導いてくれるはずです。
もちろん、不眠の症状が長く続き、日常生活に支障をきたしている場合や、うつ病など、他の病気が原因と考えられる場合は、我慢せずに専門の医療機関を受診してくださいね。
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