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40代からの「小麦粉」との賢い付き合い方。グルテンフリーの真実と、太らない食べ方

小麦粉

こんにちは!

アンチエイジングアドバイザーのKatsu(@adviserkatsu)です。

焼きたてのパンの香ばしい香り、もちもちとした食感のうどん、お祝いの席を彩る美しいケーキ…。 私たちの食生活を、豊かで、そして美味しくしてくれる、魔法の白い粉「小麦粉」。 お米と並び、私たちの食文化に深く根付いた、かけがえのない存在ですよね。

しかし、その一方で、近年の健康ブームの中では、「グルテン」という言葉と共に、少しネガティブなイメージで語られることも増えてきました。 「小麦粉は太る」「グルテンフリーが体に良いらしい」 そんな言葉に、パンやパスタを食べる手に、少しだけ罪悪感を覚えてしまう…。 私たち40代にとって、小麦粉との付き合い方は、悩ましい問題の一つかもしれません。

今回は、そんな小麦粉の本当の姿を、科学的な視点から、そして食文化的な視点から、深く、そして多角的に掘り下げていきます。 小麦粉が持つ素晴らしい魅力と、その一方で私たちが知っておくべきリスク。 その両方を正しく理解することで、小麦粉という食材と、この先もずっと、賢く、そして楽しく付き合っていくための、新しい道筋を探していきましょう。

項目1:グルテンとは?

「グルテン」という言葉は、今や誰もが耳にしたことがあるでしょう。しかし、その正体を正確に説明できる方は、意外と少ないかもしれません。 グルテンは、小麦粉の中に最初から含まれているわけではありません。 それは、小麦粉に含まれる2種類のたんぱく質、「グルテニン」と「グリアジン」が、水を加えてこねられることで、絡み合って生まれる、新たな物質なのです。

ものすごくざっくりいうと、この2つのたんぱく質は、それぞれが異なる個性を持つ、不思議な糸のようなものです。 「グルテニン」は、ゴムのように、強くて弾力のある、伸び縮みする性質を持っています。 一方、「グリアジン」は、粘着性が高く、飴のように、べとーっと伸びる性質を持っています。 この、性質の違う2つの糸が、水を介して結びつき、複雑な網目構造を作り出したもの。それこそが「グルテン」の正体です。

このグルテンが形成する、ミクロの網目構造こそが、小麦粉料理の、あの素晴らしい食感の秘密をすべて握っています。 例えば、パン生地を発酵させると、酵母(イースト)がガスを発生させます。グルテンが形成する、強くてしなやかな網目が、このガスを風船のように優しく包み込むことで、生地はふっくらと膨らむことができるのです。 もしグルテンがなければ、ガスはすぐに抜けてしまい、パンは硬い塊になってしまうでしょう。

うどんやパスタの、あの独特の「コシ」も、グルテンのなせる技です。 十分にこねられて、強力な網目構造を形成したグルテンが、噛んだ時に歯を押し返すような、心地よい弾力を生み出しているのです。 天ぷらの衣が、揚げた時にサクッとした食感になるのは、逆に、このグルテンの形成を、できるだけ抑えているからです。冷水で、さっくりと混ぜることで、グルテンの粘りを出さず、軽い食感を実現しています。

このように、グルテンは、それ自体が「悪者」なのではなく、小麦粉を、パンや麺類、お菓子といった、多種多様な美味しい料理へと変身させるための、かけがえのない、素晴らしい性質なのです。 その存在なくして、私たちの豊かな食文化は、成り立たないと言っても過言ではありません。

項目2:欧米で流行するグルテンフリーってどうなの?

さて、これほどまでに私たちの食文化に貢献してきたグルテンが、なぜ近年、特に欧米のウェルネス志向の人々の間で、避けられるようになったのでしょうか。 「グルテンフリー」という言葉が、なぜこれほどまでに広まったのか。 その背景には、医学的な理由と、社会的なトレンドという、2つの側面があります。

まず、医学的な側面から見ると、グルテンの摂取が、深刻な健康問題を引き起こす人々が、確かに存在します。 主に、3つの疾患が知られています。

・セリアック病 グルテンに対して、免疫系が異常な反応を起こし、自身の小腸の組織を攻撃してしまう、自己免疫疾患の一種です。 小腸の粘膜が破壊されることで、栄養の吸収が阻害され、下痢や腹痛、体重減少、貧血といった、深刻な症状を引き起こします。 この病気を持つ人々にとっては、グルテンを完全に除去する「グルテンフリー」は、唯一の治療法であり、生涯にわたって続けなければならない、生命線とも言える食事療法です。

・小麦アレルギー グルテンを含む、小麦のたんぱく質そのものに対して、アレルギー反応を起こす状態です。 蕁麻疹や皮膚のかゆみ、呼吸困難、ひどい場合にはアナフィラキシーショックといった、即時性のアレルギー症状が現れます。 これもまた、原因となる小麦を避けることが、絶対に必要な状態です。

・非セリアック・グルテン過敏症(NCGS) セリアック病や小麦アレルギーではないにも関わらず、グルテンを摂取すると、腹痛や下痢、頭痛、倦怠感といった、様々な不調が現れる状態です。 まだ研究途上の部分も多いですが、特定の体質の人々にとって、グルテンが不調の原因となりうることが、近年分かってきました。

これらの疾患を持つ人々にとって、「グルテンフリー」は、健康を取り戻すための、必要不可欠な食事療法です。 しかし、欧米で大きなトレンドとなった背景には、これらの疾患とは関係のない、多くの人々が、様々な「健康効果」を期待して、グルテンフリーを実践し始めた、という社会的な側面があります。 有名アスリートやハリウッドセレブが実践したことで、「グルテンフリー=健康的でおしゃれなライフスタイル」というイメージが広まりました。 「なんとなく体調が良くなる」「痩せる」「肌がきれいになる」といった、漠然とした期待感から、多くの人々がグルテンフリーを試み、一大市場を形成するに至ったのです。

では、上記の疾患を持たない健康な人が、グルテンフリーを実践することに、本当にメリットはあるのでしょうか? 現時点では、科学的なコンセンサスは得られていません。 むしろ、注意すべき点もあります。グルテンを抜いた「グルテンフリー製品」の中には、米粉やコーンスターチを主原料とし、食感を補うために、多くの糖質や添加物が使われているものも少なくありません。 小麦粉製品を避けた結果、かえって栄養バランスの悪い、高カロリーな食事になってしまう可能性もあるのです。

私たち40代が持つべき視点は、流行に流されるのではなく、まず自分の体がグルテンに対して、本当に不調をきたしているのかを、冷静に見極めること。 そして、もし特に問題がないのであれば、小麦を完全に断つことよりも、後述する「小麦の質」や「食べ方」を工夫することの方が、よほど現実的で、健康的な選択と言えるでしょう。

項目3:小麦粉の成分と作用は?白米と比較してどう?

小麦粉は、その主成分である炭水化物(糖質)が、私たちの活動エネルギーの源となります。 そして、そのエネルギーを効率よく燃焼させるために不可欠な、ビタミンB1やビタミンB2といった、糖質の代謝をサポートする栄養素も含まれています。 また、骨の健康に関わるカルシウムや、体の様々な酵素反応を助けるマグネシウムといったミネラルも、微量ながら含まれています。

しかし、これは、あくまで「全粒粉」の場合を理想とした話です。 前回の玄米の記事でもお話ししたように、小麦もまた、「精製」されることで、その栄養価の多くを失ってしまいます。 小麦の粒も、米と同じように、中心部の「胚乳」、外皮である「ふすま(ブラン)」、そして芽になる部分の「胚芽」から構成されています。 ビタミン、ミネラル、そして食物繊維といった、栄養の宝庫は、主に「ふすま」と「胚芽」に集中しています。 私たちが普段使う、白い小麦粉は、この栄養の宝庫をすべて削り取ってしまった、胚乳の部分だけを粉にしたものです。

一方、「全粒粉」は、この小麦の粒を、丸ごと粉にしたものです。 そのため、精製された小麦粉に比べて、食物繊維や、不飽和脂肪酸であるリノール酸、リノレン酸を、はるかに多く含んでいます。

では、私たちのもう一つの主食である「白米」と比べると、どうでしょうか。 精製された「薄力粉」と「白米」を100gあたりで比較すると、 たんぱく質の含有量は、薄力粉が約8.3gであるのに対し、白米は約6.1gと、小麦粉の方が多い傾向にあります。 これは、グルテンというたんぱく質の存在によるものです。 一方で、ビタミンB1の含有量は、薄力粉が0.11mg、白米が0.08mgと、どちらも非常に少なく、どんぐりの背比べ、と言ったところです。 これは、両者ともに、ビタミンB1の宝庫である「胚芽」を、精米・精製の過程で失ってしまっているためです。 GI値(食後血糖値の上昇度)で比較すると、一般的に、食パンは白米よりも高い数値を、パスタは白米よりも低い数値を示すなど、製品の形状や製造方法によって、大きく異なります。

結論として、精製された小麦粉と白米は、どちらも「糖質を中心としたエネルギー源」であり、ビタミンやミネラル、食物繊維といった、微量栄養素の供給源としては、あまり期待できない、という点で、共通していると言えるでしょう。 健康を考えるならば、どちらを選ぶか、というよりも、両者ともに「全粒穀物(玄米や全粒粉)」の割合を増やしていく、という視点が、何よりも重要になります。

項目4:小麦粉の食べ方・何に使われてる?

小麦粉の最大の特徴は、その加工の多様性です。 グルテンの含有量の違いによって、主に3つの種類に分けられ、それぞれが、その特性を活かした、全く異なる料理へと変身します。

・強力粉 グルテンの含有量が最も多く、弾力と粘り気が非常に強いのが特徴です。 水を加えてこねることで、強靭なグルテンの網目構造が形成され、パン生地のような、しっかりとしたコシと、伸びのある生地になります。 その名の通り、パンや、もちもちとした食感のピザ生地などに使われるのが、主な用途です。

・中力粉 強力粉と薄力粉の、中間の性質を持っています。 適度な弾力と、程よい粘り気が特徴で、私たちの食卓では、主に「うどん」として、その真価を発揮します。 あの、もちもちとしながらも、喉越しの良い、うどんならではの食感は、この中力粉の絶妙なグルテンバランスによって、生み出されています。 その他、餃子の皮などにも使われます。

・薄力粉 グルテンの含有量が最も少なく、粘り気が弱いのが特徴です。 水を加えても、グルテンの結合が弱いため、もろく、さっくりとした生地になります。 この性質を活かして、スポンジケーキやクッキーといったお菓子類、そして、天ぷらの衣などに、広く使われています。 特に天ぷらの衣を作る際には、グルテンを出さないように、冷水で、混ぜすぎないようにさっくりと合わせるのが、サクッと軽く揚げるためのプロの秘訣です。

このように、私たちは、グルテンの性質を巧みにコントロールすることで、小麦粉という一つの食材から、無限とも言える、豊かな食感の世界を、生み出してきたのです。

項目5:小麦粉を食べすぎるとどんなリスクが有るの?

小麦粉の素晴らしい魅力を見てきましたが、最後に、その「食べ過ぎ」がもたらすリスクについても、正しく理解しておく必要があります。 特に、私たちが注意すべきなのは、精製された白い小麦粉を使った製品です。

・血糖値の乱高下と、それに伴うリスク 白いパンや菓子パン、ケーキといった、精製された小麦粉と砂糖で作られた食品は、非常にGI値が高く、食後の血糖値を急激に上昇させます。 この「血糖値スパイク」は、インスリンの過剰分泌を招き、脂肪の蓄積(肥満)に繋がるだけでなく、血管を傷つけ、動脈硬化を促進する原因となります。 また、急上昇した血糖値は、その後、急降下し、眠気や集中力の低下、そして、さらなる糖質への渇望を引き起こす、という悪循環を生み出します。

・栄養不足 カロリーは高いのに、体に必要なビタミンやミネラル、食物繊維といった、重要な栄養素が、ごっそり抜け落ちている。 それが、精製された小麦粉製品の特徴です。 こうした食品ばかりを食べていると、体はエネルギー過多なのに、栄養不足、という、最も不健康な状態に陥ってしまいます。

・腸内環境の悪化 精製された小麦粉には、腸の掃除役であり、善玉菌のエサとなる、食物繊維がほとんど含まれていません。 食物繊維の少ない食事は、便秘を引き起こし、腸内環境の悪化を招きます。

というわけで

今回は、私たちの食生活に深く根付いた食材「小麦粉」について、その光と影の両面から、深く掘り下げてお話ししました。 グルテンという、唯一無二の性質がもたらす、食文化の豊かさ。 その一方で、精製されることで失われる、多くの重要な栄養素と、それがもたらす健康リスク。 お分かりいただけたでしょうか。

小麦粉は、決して「悪者」ではありません。 大切なのは、その正体を正しく理解し、賢く付き合っていくことです。 真っ白で、ふわふわのパンやケーキは、心を豊かにしてくれる、素晴らしいご馳走です。 しかし、それを「日常」にするのではなく、特別な日の「楽しみ」と位置づける。 そして、日々の食卓では、できるだけ、全粒粉を使ったパンや、そば、玄米といった、未精製の穀物を選ぶように、意識をシフトしていく。 その賢明なバランス感覚こそが、私たち40代以降の健康を、そして、食べるという人生の喜びを、末永く守っていくための、最高の知恵となるはずです。

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