こんにちは！
アンチエイジングアドバイザーのKatsu(@adviserkatsu)です。
今日は、健康診断の季節になると、多くの人がソワソワし始める「コレステロール」と、その相棒のように語られる「卵」についてお話ししたいと思います。 卵って、美味しくて栄養満点で、冷蔵庫にあると安心する食材の代表格ですよね。 でも、卵料理を食べようとした瞬間、頭の片隅でこんな声が聞こえてきませんか？
「卵はコレステロールが高いから、1日1個までにしておきなさい」
まるで、おばあちゃんの知恵袋のように、昔からずーっと言われ続けてきたこの言葉。 このアドバイスを律儀に守って、本当はもう一つ食べたい卵焼きを我慢したり、ラーメンの煮卵を遠慮したり…なんて経験、ありませんか？
健康を気遣う真面目な人ほど、この「1日1個」というルールを自分に課して、食事の楽しみを少し減らしてしまっているかもしれません。 でも、栄養学の世界も日々進歩しています。その「昔の常識」、本当に今も正しいのでしょうか？
というわけで今回は、私たちを長年悩ませてきた「コレステロールと卵」の、意外な真実について見ていきましょう。
あなたの体には「超優秀なマネージャー」がいます
「コレステロール値が高いから、卵を控える」 この考え方、すごく真っ当に聞こえますよね。でも、実は私たちの体は、そんなに単純な仕組みではないんです。
私たちの体の中には、コレステロール量を24時間体制で管理してくれる、とんでもなく優秀なマネージャーが存在します。 その名は「肝臓」です。
これをものすごくざっくりいうと、肝臓は体内のコレステロール量を一定に保つための「自動調整システム」を持っているんです。
例えば、家の室温を一定に保つエアコンを想像してみてください。 食事からコレステロールという「温かい空気」がたくさん入ってくると、肝臓というエアコンは「お、外があったかいな。じゃあ暖房は弱めよう」と、体内で作るコレステロールの量を自動的に減らしてくれます。
逆に、食事からのコレステロールが少ないと、「お、ちょっと部屋が寒いな。暖房を強めよう」と、肝臓はコレステロールの生産量を増やして、体内のバランスを取ろうとします。 すごく賢いですよね。
この素晴らしい自動調整機能があるため、食事で卵を少し我慢したからといって、すぐに血中のコレステロール値が下がるとは限らない、というわけなんです。
コレステロールは「悪者」じゃなかった？
私たちは長い間、コレステロールを目の敵にしてきました。 でも、コレステロールは、私たちの体にとってなくてはならない、非常に重要な材料でもあります。
私たちの体を構成する約37兆個の細胞、その一つ一つの壁（細胞膜）を作るための大切な資材なんです。 さらに、若々しさを保つ上で欠かせないホルモン（性ホルモンなど）の原料にもなっています。
もしコレステロールが不足してしまうと、細胞の壁がもろくなったり、ホルモンのバランスが崩れたりして、免疫力が低下するなど、かえって体の不調を招く可能性も指摘されています。
悪者だと思っていた人が、実は街の平和を守る重要な役割を担っていた、みたいな話ですよね。
というわけで
ここまでくると、「卵は1日1個まで」というルールが、絶対的なものではないことがお分かりいただけたかと思います。 もちろん、だからといって毎日何個も食べ過ぎて良いというわけではありません。何事もバランスが大切です。
今回の話で一番お伝えしたいのは、特定の食品のコレステロール量に一喜一憂するのをやめてみませんか？ということです。
私たちの体には、私たちが思う以上に賢くて優秀な調整機能が備わっています。 その体の力を信じて、神経質になりすぎず、食事全体を楽しむこと。 様々な食材をバランスよく食べることを心がけていれば、卵が1日2個になる日があったって、まったく問題ありません。
「卵は1日1個」という呪縛から解放されて、もっと自由に、もっと楽しく食事と付き合っていく。 そんな心の余裕こそが、本当の意味での健康とアンチエイジングに繋がっていくのかもしれませんね。
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