こんにちは！
アンチエイジングアドバイザーのKatsu(@adviserkatsu)です。
お刺身やお寿司で楽しむ、ねっとりとした甘みのイカ。 明石焼きやタコ飯で味わう、噛むほどに旨味が広がるタコ。 どちらも、独特の食感と、奥深い味わいで、私たち日本人を魅了してやまない、海の幸ですよね。
「美味しいけれど、コレステロールが高いって聞くから、少し控えている…」 そんなイメージから、食べるのをためらっている方も、いらっしゃるかもしれません。 しかし、そのイメージは、今すぐアップデートが必要です。 イカやタコは、近年の研究で、コレステロールの心配がほとんどないばかりか、私たちの体の「疲れ」を根本から癒し、肝機能や代謝を高めてくれる、驚くべき健康効果を秘めていることが、明らかになってきたのです。
今回は、そんなイカとタコの奥深い世界を、4つのテーマに沿って、その生態の面白さから、科学的に証明された驚くべき栄養価、そして、その魅力を最大限に引き出す究極の食べ方まで、徹底的に掘り下げていきたいと思います。
海の賢者と忍者！イカとタコの驚くべき生態
まず、私たちが愛する、この不思議な生き物が、どのような生態を持つのか、そのプロフィールから見ていきましょう。
・イカ：「海の忍者」 イカは、軟体動物門頭足綱に属し、10本の腕（足）を持つ生き物です。そのうちの2本は「触腕」と呼ばれ、獲物を捕らえるために、長く伸ばすことができます。 イカの最大の特徴は、その卓越した「変身能力」です。 体表にある色素胞を、瞬時に拡大・縮小させることで、体の色や模様を、自由自在に変化させることができます。 敵から身を隠すためのカモフラージュ、仲間とのコミュニケーション、そして、獲物を油断させるための擬態など、その目的は様々。まさに「海の忍者」と呼ぶにふさわしい、高度な能力です。 また、敵に襲われた際には、墨を吐いて、相手の視界をくらませ、その隙にジェット噴射で逃げる、という得意技も持っています。 私たちが食用にしているイカには、スルメイカ、ヤリイカ、アオリイカなど、非常に多くの種類がいます。
・タコ：「海の賢者」 タコも、イカと同じ頭足綱の仲間ですが、腕は8本です。 タコの最も驚くべき能力は、その「知能の高さ」です。 タコは、無脊椎動物の中でも、最も脳が発達した生き物として知られています。 瓶の蓋を開けて中のエサを取り出したり、迷路を学習して通り抜けたりと、非常に高い学習能力と、問題解決能力を持つことが、数々の実験で証明されています。 また、イカと同じように、体の色を変化させる能力や、墨を吐く能力も持っていますが、タコの最大の特徴は、その「柔軟性」にあります。 骨格を持たない、筋肉の塊であるタコの体は、どんなに小さな隙間でも、通り抜けることができます。 その姿は、まさに「海の賢者」と呼ぶにふさわしい、神秘的な雰囲気を漂わせています。 日本で主に食べられているのは、マダコやミズダコです。
疲労回復の王様「タウリン」！イカとタコの栄養価を徹底解剖
イカとタコの栄養価を語る上で、絶対に外すことのでけない、最大のスター成分。 それが、アミノ酸の一種であるタウリンです。
・タウリンとは？「飲む栄養ドリンク」 タウリンは、栄養ドリンクの主成分としてもおなじみですよね。 私たちの体、特に、心臓や肝臓、脳、そして筋肉に、高濃度で存在しており、生命維持に不可欠な、様々な生理作用を担っています。 その最も有名な働きが「疲労回復効果」です。 タウリンは、肝臓の働きを助け、アルコールや有害物質の解毒を促進します。また、筋肉の疲労の原因となる老廃物の排出を助け、エネルギー産生を高める働きもあります。 まさに、イカやタコを食べることは、「天然の栄養ドリンクを飲む」ことと、同義なのです。
・コレステロールの誤解を解く タウリンには、もう一つ、非常に重要な働きがあります。 それは、血液中のコレステロール値を下げる作用です。 かつて、イカやタコは、コレステロール含有量が多いため、敬遠されがちでした。 しかし、近年の研究で、食事から摂取するコレステロールは、血中コレステロール値に、それほど大きな影響を与えないこと、そして、何よりも、イカやタコに豊富に含まれるタウリンが、コレステロールの吸収を抑制し、体外への排出を促進するため、全く心配する必要がない、ということが分かってきたのです。
・その他の重要な栄養素 イカとタコは、高たんぱく・低脂質・低カロリーという、ダイエットの味方としての、完璧なプロフィールも持っています。 スルメイカ100gあたりのエネルギーは76kcal、脂質はわずか0.8g。それでいて、たんぱく質は17.9gと豊富です。 さらに、 ・亜鉛：細胞の生まれ変わりや、味覚の正常化、免疫機能の維持に不可欠です。 ・銅：鉄の吸収を助け、貧血を予防します。 ・ビタミンB12：赤血球の生成を助けます。 ・ビタミンE：強力な抗酸化作用を持ち、老化を防ぎます。 ・コラーゲン：タコの皮の部分には、肌のハリを保つコラーゲンが豊富に含まれています。
刺身から煮物まで。イカとタコを味わい尽くす食べ方
イカとタコの、ユニークな食感と、奥深い旨味を、最大限に引き出すための、調理のヒントをご紹介します。
・加熱の「マジックナンバー」 イカやタコを調理する上で、最も重要なのが「加熱時間」です。 どちらも、主成分はたんぱく質。加熱しすぎると、たんぱく質が凝固し、ゴムのように硬くなってしまいます。 美味しく食べるための、加熱のコツは、2つ。 ・さっと、短時間で加熱する（刺身、炒め物、揚げ物など） ・じっくりと、長時間煮込む（煮物、おでんなど） 中途半端な加熱時間が、最も硬くなりやすい、と覚えておきましょう。
・切り方一つで、味が変わる イカは、切り方一つで、その食感が劇的に変わります。 繊維に沿って縦に切れば、歯ごたえのある食感に。 繊維を断ち切るように横に切れば、柔らかく、噛み切りやすい食感になります。 料理によって、切り方を変えるのが、プロの技です。
・イカ墨の驚くべき力 イカが吐き出す「イカ墨」。これを、ただの目くらましだと思ってはいませんか？ 実は、イカ墨には、旨味成分であるグルタミン酸やアスパラギン酸が豊富に含まれており、料理に、深いコクと風味を与えてくれます。 また、抗菌作用や、免疫力を高める効果なども研究されている、注目の健康食材なのです。 イカ墨パスタや、イカ墨のリゾットなど、その独特の美味しさを、ぜひ味わってみてください。
「たこ八郎」から宇宙人説まで。面白雑学の世界
最後に、知っていると、食卓がもっと楽しくなる、イカとタコにまつわる豆知識をいくつかご紹介します。
・タコに心臓は3つ、脳は9つ？ タコは、体に血液を送るための心臓を1つと、エラに血液を送るための心臓を2つ、合計3つの心臓を持っています。 さらに、中心となる脳の他に、8本の腕の付け根にも、それぞれ「腕神経節」と呼ばれる、小さな脳のようなものがあり、それぞれの腕を、独立して、複雑にコントロールしていると考えられています。 まさに、SFの世界のような、驚くべき体の構造ですよね。
・「明石のタコは、立って歩く」 兵庫県の明石海峡で獲れる「明石ダコ」は、日本一のブランドダコとして知られています。 激しい潮流の中で育つため、足が太く、短く、筋肉質。その力強い足で、海底を、まるで立って歩くかのように移動することから、こう言われるようになりました。
・イカが「杯」と数えられる理由 イカを数える時の単位は「一杯、二杯」。 これは、イカの胴体の形が、昔の杯（さかずき）に似ていることから来ている、という説が有力です。
というわけで
今回は、私たちの食卓の人気者「イカ」と「タコ」について、その驚くべき生態から、疲労回復の王様「タウリン」の力、そして、豊かな食文化まで、その魅力と実力を、徹底的に掘り下げてお話ししました。 そのユニークな姿と、美味しい身には、私たちの体の疲れを癒し、肝臓や血管の健康を守ってくれる、素晴らしい力が秘められています。 コレステロールの心配は、もう不要です。 ぜひ、今夜の食卓に、この「海の賢者」と「海の忍者」を迎え、その歯ごたえの良い食感と共に、体中に活力がみなぎるのを感じてみてはいかがでしょうか。
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