こんにちは！
アンチエイジングアドバイザーのKatsu(@adviserkatsu)です。
今日は、アンチエイジングの世界で、まさに「王様」とも呼ばれるビタミン、「ビタミンE」の素晴らしい力について、その秘密を余すところなくお話ししたいと思います。 ビタミンEは、昔から「若返りのビタミン」という、なんとも魅力的で期待感あふれるニックネームで呼ばれていますよね。
「ビタミンEを摂れば、若々しくいられるらしい」
そんなイメージから、アーモンドを意識して食べてみたり、サプリメントを試してみたりしている方も多いのではないでしょうか。 でも、この「若返りのビタミン」が、一体なぜそう呼ばれているのか、私たちの体の中で、具体的にどんな heroic（英雄的）な活躍をしてくれているのか、ご存知ですか？
今回は、ビタミンEの本当のすごさと、その力を最大限に引き出すための、賢い付き合い方について、深く掘り下げていきたいと思います。
ビタミンEの正体は「身代わりボディーガード」だった！
ビタミンEが持つ、最も重要で素晴らしい働き。 それは、他の誰にも真似できない、非常に強力な「抗酸化作用」です。
抗酸化作用とは、以前の記事でもお話ししましたが、ものすごくざっくりいうと**「体をサビつき（酸化）から守る力」**のことです。 私たちの体内に増えすぎた「活性酸素」という、少し暴れん坊な物質が、細胞を攻撃してサビつかせ、老化や生活習慣病を引き起こします。
この時、ビタミンEは、まるで大切な人を守るボディーガードのように、サビの原因である活性酸素の前に立ちはだかります。 そして、「攻撃するなら、この細胞ではなく、私にしてくれ！」と、自らが代わりに酸化されることで、私たちの細胞が傷つくのを防いでくれるのです。
なんと健気で、自己犠牲的な働きでしょうか。 だから私は、ビタミンEを「身代わりボディーガード」と呼んでいます。 この働きこそが、ビタミンEが「若返りのビタミン」と呼ばれる最大の理由です。 また、血液中のLDL（悪玉）コレステロールが酸化するのも防いでくれるため、動脈硬化の予防にも役立つと考えられています。
全身で活躍！縁の下の力持ちとしての3つの仕事
ビタミンEの仕事は、この身代わりボディーガードだけではありません。 体の中では、他にも様々な重要な役割を担っています。
仕事1：細胞膜などの酸化を防ぐ（ボディーガード業務） 先ほどお話しした通り、細胞を覆う細胞膜が酸化して壊れてしまうのを、その身を挺して守ってくれます。
仕事2：血管拡張を促す（交通整理業務） ビタミンEには、末梢血管を広げて、血液の流れをスムーズにする働きがあります。 血行が促進されることで、体の隅々まで酸素や栄養素が行き渡り、冷え性の改善なども期待できます。 体の隅々まで栄養を届ける、交通整理員のような役割ですね。
仕事3：生殖機能を維持する（システム管理業務） 副腎や卵巣にも蓄えられ、性ホルモンの分泌の調整にも関わっています。 私たちの体の根幹を支える、システムの維持にも貢献しているのです。
この優秀なボディーガードを「採用」し、「サポート」する方法
では、この頼もしいビタミンEを、私たちはどうやって食事から摂り、そしてその力を最大限に活かしてあげれば良いのでしょうか。
どこにいるの？：「油」と「種」に潜むエース ビタミンEは「脂溶性」のビタミンです。その名の通り、油によく溶ける性質を持っています。 そのため、**ひまわり油やサフラワー油といった植物油、そしてアーモンドなどのナッツ類（種実類）**に非常に豊富に含まれています。 その他、あんこうの肝やすじこ、うなぎといった魚介類や、かぼちゃやモロヘイヤといった緑黄色野菜にも含まれています。
賢い食べ方：最高のチーム「ビタミンACE（エース）」を結成しよう！ ここが、ビタミンEと付き合う上で最も重要なポイントです。 ビタミンEというボディーガードは、一人で戦うよりも、仲間とチームを組むことで、その能力が何倍にも跳ね上がるのです。
その最高の仲間というのが、ビタミンA（特にβ-カロテン）とビタミンCです。 私はこの3つを、抗酸化の「ビタミンACE（エース）トリオ」と呼んでいます。
ものすごくざっくりいうと、こんなチームプレイをしています。
- まず、ボディーガードの「ビタミンE」が、活性酸素の攻撃を受け、自分が酸化して疲弊します。
- すると、そこにすかさず「ビタミンC」という名の衛生兵が駆けつけ、疲弊したビタミンEを復活させてくれるのです。
- その間、もう一人の仲間「ビタミンA（β-カロテン）」も、別の場所で活性酸素と戦ってくれています。
この見事な連携プレーによって、体のサビつきに対する防御力は、飛躍的に高まります。 ビタミンEを摂るときは、ぜひビタミンCが豊富なブロッコリーやキウイフルーツ、そしてβ-カロテンが豊富なニンジンやかぼちゃといった、色とりどりの野菜や果物と一緒に摂ることを意識してみてください。 アーモンドとフルーツを一緒に食べる、なんていうのも、素晴らしい組み合わせですね。
注意点：繊細なボディーガード ビタミンEは非常に強力ですが、空気や光に触れることで酸化しやすい、という弱点も持っています。 アーモンドや植物油などを保存する際は、しっかりと密閉し、光の当たらない涼しい場所に保管し、開封後はなるべく早く使い切るようにしましょう。
不足すると？摂りすぎると？
ビタミンEが不足すると、ボディーガードがいない状態になるため、赤血球が壊れやすくなる「溶血性貧血」を引き起こしたり、LDLコレステロールの酸化が進み、動脈硬化のリスクが高まったりします。
一方で、脂溶性ビタミンのため摂りすぎが心配されるかもしれませんが、通常の食事で過剰症になることはほとんどありません。 ただし、サプリメントなどで極端に大量摂取した場合は、血液が固まりにくくなることがあると言われています。
というわけで
今回は、「若返りのビタミン」Eの、健気で力強い働きについてお話ししました。 彼が、自らを犠牲にしてまで私たちの体をサビから守ってくれている「身代わりボディーガード」だということが、お分かりいただけたでしょうか。
そして、そのボディーガードの力を最大限に引き出す秘訣は、「ビタミンA、C、E」という、抗酸化のエースたちによる「チームプレー」にありました。
特定の栄養素だけを大量に摂るのではなく、様々な食材を組み合わせ、お互いの力を高め合うように食べること。 アーモンドを一粒食べる時、その隣にイチゴやキウイを添えてみる。 そんな少しの工夫が、あなたの体を老化というサビから守る、最強のディフェンスラインを築き上げてくれるのです。
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