こんにちは！
アンチエイジングアドバイザーのKatsu(@adviserkatsu)です。
今日は、私たちの体にとって、あまりにも当たり前すぎて、その本当のすごさを見過ごしがちな「水」についてお話ししたいと思います。 栄養の話になると、ビタミンやタンパク質が主役になりがちで、水は「まあ、喉が乾いたら飲むものでしょ？」くらいの、少し脇役なイメージがありませんか？
「水にはカロリーもないし、栄養素とはちょっと違うよね」
そう考える方も多いかもしれません。確かに、水はエネルギーにはなりません。 しかし、私たちの体という精巧なシステムを支えているのは、間違いなくこの「水」なんです。 今回は、そんな縁の下の力持ちである水の、驚くべき働きにスポットライトを当ててみたいと思います。
あなたの体は「水」でできている
まず、衝撃の事実からお伝えします。私たちの体の、なんと約60%は水分でできています。 体重50kgの人なら、約30kg分。2リットルのペットボトル15本分もの水が、常に体の中にあると考えると、その重要性がイメージできるのではないでしょうか。
では、その膨大な水は、一体体の中で何をしているのでしょう？ これをものすごくざっくりいうと、水は私たちの体という「巨大都市」を支える、完璧な「社会インフラ」の役割を担っています。
役割1：栄養と酸素を運ぶ「超高速な物流システム」 血液や体液の主成分である水は、食事から得た栄養素や、呼吸で取り込んだ酸素を乗せて、全身の細胞という「各家庭」に届ける、巨大な物流ネットワークです。このシステムがなければ、どんなに良い栄養を摂っても、必要な場所には届きません。
役割2：老廃物を回収する「優秀な清掃システム」 栄養を届けた後は、各家庭から出た不要なゴミ（老廃物）を回収し、体の外へ排出する役割も担っています。街がゴミで溢れないように、常にクリーンな状態を保ってくれているのです。
役割3：街の温度を一定に保つ「高性能な空調システム」 暑い日に汗をかいて体を冷やしたり、寒い日でも体温を一定に保ったりできるのは、この水のおかげです。体という街の温度を、常に快適な状態にコントロールしてくれています。
「1日2リットル」の呪縛から解放されよう
「水が大事なのは分かったけど、1日に2リットルも飲むのは大変…」 そう感じますよね。この「2リットル神話」は、多くの人にとってなかなかのプレッシャーです。
でも、ご安心ください。私たちは、必ずしも飲み水だけで2リットルを補給する必要はないんです。 私たちの体は、1日に尿や汗、呼吸などで約2.5リットルの水分を失っています。 その補給の内訳は、実はこのようになっています。
飲み物から：約1.2リットル 食事から：約1.0リットル 体内で作られる水：約0.3リットル
食事に含まれる水分、例えばお味噌汁やスープ、野菜や果物からも、私たちは毎日約1リットルもの水分を摂っているんです。 さらに、体内でエネルギーを作る過程で、毎日コップ1杯分以上の水が作られているというのも驚きですよね。 そう考えると、「飲み水として意識するのは1.2リットルくらいでいいんだ」と思えて、少し気が楽になりませんか？
というわけで
今回は、私たちの体を支える「水」の、知られざる重要な役割についてお話ししました。 エネルギーや体の材料になるわけではないけれど、水がなければ、栄養素は必要な場所に届かず、老廃物は溜まり、体温さえも保つことができません。 まさに、全ての生命活動の土台となる存在なのです。
とはいえ、「1日〇リットル飲まなきゃ！」と義務感に駆られる必要はありません。 「喉が乾いたな」と感じる前に、こまめにコップ一杯の水を飲む。 食事の時には、お味噌汁やスープを添える。
そんな風に、体の中の「社会インフラ」をメンテナンスするような気持ちで、日々の生活に水分補給を組み込んでみてください。 潤いに満ちた体は、きっとあなたの若々しさを内側から支えてくれるはずです。
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